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第6章「コーヒー広場(プラザ・デ・カフェ)」

専門誌「茶と珈琲」金川正道著掲載記事

コーヒーを愛する国ブラジル

 サンパウロ市のほぼ中心地区にプラザ・デ・カフェ(コーヒー広場)と人々が呼んでいる広場がある。コーヒーの好きな人々。そして話好きのブラジル人が集まって来る街角の広場であり、その周辺には数え切れないほどのコーヒー・ショップが立ちならんでコーヒーとパンを売っている。一口にコーヒー・ショップといっても、生豆から焙煎、グライントまでを自家工場でやり遂げるほどのスケールの大きな店もある位、そのくらいにコーヒーが多く飲まれている証拠でもあろう。

 コーヒー広場の周りには証券取引所や中高層のビルもあり、昼どきになるとサラリーマンやオフィスガールがコーヒー広場に群がって二時間の休憩時間を楽しむのである。ホットドックを食べたり、コーヒーの他には果汁などを飲む。近所の事務所からは給仕の少年がマホービンでコーヒーを買いに来るが、大抵そういった持ち帰りのコーヒーには砂糖が入っている。コーヒーの値段は10クロゼイロ(凡そ3円)ジュースというべきかどうか迷うが砂糖キビを圧縮して絞った飲料(甘いが少し青くさい)などは30クロゼイロ(大体10円)、ブラジルの果汁は実に美味で値打ちのある飲料である。このコーヒー広場のことで特筆すべきことは、極めて大衆的な空気であると思う。そこには会社の重役も社長さんも平社員もそして物食までも、なんの区別もなく、無頓着に広場の空気を楽しんでいることである。見ず知らずの相手同士が今日のコーヒーの味加減を批評しながら自然と世間話に進展し時間を忘れて愉快に過ごしている情景にはブラジル人の大らかさを知る一面でもあるだろう、 三、四人のグループが何かの話題について議論をたたかわしていると、傍らに聞き耳を立てていた男がその話の渦中に割り込んで自分勝手な意見をのべて仲間に加わっていくかと思うと、そうこうしている内に初めの三、四人がいつのまにか八、九人の大きなグループにふくれ上がり、その中の手持ちぶさたな連中が相棒をかたらって三、四人のグループに分裂してゆき腹一杯自分自分の意見を大声でどなり合う。正にどなり合う格好なのである。

 一人ぼっちの男は適当に相手を見つけて先ずコーヒーを飲まないかと誘い、そしてその男とこの男の話し相手になる。こういう場合黙っていても声を掛けた方がその日のコーヒー代を負担し、奢られる方も「いいよ、オレが払うよ」としお世辞にも言わない。立ち話には3円のコーヒーをかけ、座って話したいときには生の果実を潰して作る新鮮な果汁を飲む。"ビタミーナ"は人参、バナナ、オレンジ、メロン、アバカティのミックスジュース、値段は100クロゼイロ(40円弱)、ホットドックは80クロゼイロから30クロゼイロ、ソーセージが豊富に使われている味のたしかなものを飲んだり食べたりする。

 物価の高いブラジルでも食物は政府の圧力で簡単に値上げが出来なくなっていて安い。今回のブラジル革命の時には統制最高価格80円の牛肉が二倍にハネ上がったが、政変が治まった後では価格をつり上げたとみられる業者に各方面から痛烈な非難が浴びせられた。価格規制を受けている食料品としては牛乳、パン果物、肉類などがおもなものである。

 同じコーヒー広場でも、サントスのコーヒー取引上近くに出来ているコーヒー・ショップを中心にしたそこには集る人々の層がかなり異なっている。コーヒー取引業者や、奥地のコーヒー農園の経営者達である。ほぼ収穫作業を済ませたコーヒー園の主はぽつぽつ今年の取入れコーヒーの売込みに来る。広場に集った適当な相手を見つけて「わしの所はどれだけの収穫があったが、幾らなら買ってくれるかね」といった具合である。

 また貿易業者などはどこでこの商社がどこに向けにどんな豆をどれだけ幾らで買い付けたの売り付けたのと営業情報の交換やキャッチに活躍する。コーヒー取扱いの盛んな8・9月(サントスではパラナ産のコーヒーが中心だから)になるとそれこそ、コーヒースタンドの親父さんまで、目の色が変になるといわれている位である。色々な無線情報が乱れ飛び、街角の会話にも一般人には解せない取引上の暗号や符牒がゆき交い、独特の緊張感をかもし出して来るのであった。
 
コーヒー広場について語るとき書き落とせないのがそこにある両替屋や、宝くじ売り場の多いことである。
公園の多いブラジルの市街地だが、その公園の周囲にコーヒースタンドが決まって店を張っていることもコーヒーの国ブラジルにふさわしい風景といって良いのではないだろうか。

 交通整理をしていたお巡りさんが突然仕事を放り出してスタスタとコーヒーショップに向って歩き出して、一杯のコーヒーを楽しんでいる姿はほほえましい限りで何の不自然さもないのはブラジルという広大な風土のせいであったろうか。

 日本製のトランジスタラジオを耳にしながらコーヒーを飲んでいる人の姿も今憶えば懐かしいが、肝心のコーヒーの味について、私がこの様な広場の コーヒーの味が忘れられない。とかく日本では苦味、渋みなど "しぶい" "コロっとしない" "舌に残る" 云々とうるさいことを言う人が多いが、味覚はついて口うるさい日本人とはいえ、コーヒーの味はそんなに注文をつけるほどのものとして考えない方が良いのではなかろうか。

 最初ブラジルに着いてしばらく、ブラジルのコーヒーがなんとなくしっくりしなくて日本で飲んでいたコーヒーの香りや中味が恋しく思われたものだが、時間が経るにつれ、やはりブラジルで飲むコーヒーの方が旨いんだと思うようになったことである。これは日本に帰って来た現在でも気持ちとしては変わってないが・・・・・・。
 

新鮮・安心・安全のお届け

あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、

 

新製品の開発

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私たちの技術と製品

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素材の味を活かした製品

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特許を取得したドライ製法

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